岡町落語ランド

3/13(日)
岡町落語ランド@豊中市立会館伝統芸能館 14:00〜

桂小鯛 黄金の大黒
桂紅雀 宿替え
ー仲入りー
桂吉の丞 ちはやふる
桂宗助 百年目


***


いつか行きたいなーと思ってた岡町落語ランド。
たまさんの阿倍野独演会と被ってしまい迷ったけど、久々の小鯛さんに吉の丞さん、聞いてみたかった紅雀さん、そして宗助さんの百年目が聞けるということで岡町落語ランドへ。
時間ギリギリに駅に到着し急いで会場へ向かう。

まずは小鯛さん。
枕は賞金でルンバを買ったお話。
黄金の大黒、長屋の連中が1つの羽織でわちゃわちゃしてるのが可笑しい。

続いて紅雀さん。
小鯛さんが持ち時間より早く下りてきたので時間がたっぷりあると。
ご家族で引っ越しをすることになり、webの一括見積もりから業者に下見に来てもらったお話。
途中袖に向かって宿替えだっけ?演目変えていい?みたいなこと聞いてて笑った。
宿替え、夫婦は一心同体じゃない、どこまでいっても平行線!と言い切るのが妙にリアル。


仲入り後、吉の丞さん。
紅雀さんが枕だけで30分も喋っていたというのが驚き。

「会館の借り時間を延長しないといけませんね…(会場ザワザワ)…嘘ですよ!」。
今回プロデュースするにあたり戦略を立てた、まずは日にちが被ってる落語会をチェックした、たまさんの落語会は客層がちょっと違うので流れるのは5人くらいか…とのこと。
他にも色んな落語会のことを挙げていたけけど、まさかたまさんの落語会の話になるとはとちょっと笑う。
ちはやふる、八五郎のツッコミがオーバーリアクションで楽しい。
花魁がありんす言葉を使ってないのが新鮮だった。

さてお待ちかねの宗助さん。
まずは米朝師の追悼公演「地獄八景亡者戯」で披露できなかった一発芸(?)をば。
ドンピシャ世代の方々に大いに受けてました。
百年目、序盤の番頭のかたーい説法から、船でどんちゃん騒ぎを始めるとハメモノが入って賑やかで華やかに。
麗らかな春の陽気が伝わってきて聞いてるだけで楽しくなってくる。
遊びがバレてしまい恐々としている番頭を大旦那が呼び出し話をするシーン、大旦那が少し意地悪して番頭を困らせて、一筋縄ではいかない商いの人間だなーと感じる。
宗助さんの口跡が初めから終わりまでずっと心地よくて、あぁ聞けて良かったなーとしみじみ思った。

今年2回目の落語会、充実した楽しい時間が過ごせました。
今度来たときは間違って土足で入らないようにせねば。

旅成金~小痴楽・鯉八・松之丞三人会

2/5(金)
旅成金~小痴楽・鯉八・松之丞三人会@道頓堀ZAZA HOUSE 19:00~

月亭天使 前説
柳亭小痴楽 両泥
滝川鯉八 暴れ牛奇譚
神田松之丞 天保水滸伝より笹川の花会
-仲入り-
柳亭小痴楽  明烏
滝川鯉八 新日本風土記


***


楽しかった、という忘備録。

たまの微笑落語会

11/9(月)
たまの微笑落語会@高津の富亭 18:45~

月亭天使 元猫
笑福亭たま 四人ぐせ
桂治門 へっつい盗人
笑福亭たま 饅頭怖い
-仲入り-
笑福亭たま ふたなり


***


微笑落語会です。
"びしょう"だと思っていたんだけど、"ほほえみ"だそうです。
たまさんのツイッターを見るとなかなかに苦労されている様子だけれども、このツイートに笑った。


19時開演だったら少し時間があると思い残業したんだけど、行きがけの電車の中で18時45分開演と知り焦る。
高津神社へ着いてからもどこが会場かわからず、結局19時前になってしまった。

天使さんの元猫。
元犬の改作で、猫と一緒に暮らしている人のあるあるネタがふんだんに入っていて楽しい。
新聞の上に転がったり、またたびに反応してしてしまったり。
天使さんの猫への愛が溢れる高座でした。

さてたまさん。
先日行った学校寄席でメディア部が作成したプログラムがすごいと本物を高座へ持ってあがり披露。
他の演者も知らないあやめさんのマニアックなエピソードがあり驚いたそうで。
四人ぐせ、それぞれの癖がオーバーリアクションで楽しい。
しかし仕立て屋の男が何やらオネエっぽく感じたのは私だけ?

治門さん。
マクラでは落語界では失敗も仕事に活きることがあると、文福師匠・ぽんぽ娘さん・和歌ぽんさんのエピソード。
へっつい盗人、偶然にもここ高津さんで先月南天さんのを聞いたばかり。
南天さんのアホの男は元気いっぱい!アホ全開!という感じだったけれど、治門さんのアホの男はどこかのんびりした感じ。
果たしてこの2人、へっついを無事盗める日がくるのだろうか。

たまさんの二席目。
書けないけれどこのマクラがすごかった。
うまく収まればいいけども、やっぱりたまさんは良くも悪くも目立つんだな。
30分以上のマクラのあとは気を取り直し饅頭怖いへ。
怖いものを話すくだり、たまさんの語りにスッと引きこまれた。
特に幽霊のところは怪談噺かよというくらい怖かった。
サゲは同じだけど、江戸と上方でこんなに違うのですねー。

仲入り後、ふたたびたまさん。
マクラはなしでふたなりへ。
すごい、登場人物全員ろくな人間じゃない!
特に栴檀の森で出会う女は間接的な人殺しなのでは…。
けどサゲもわかりやすいし、私はそんなに嫌いじゃないな。


18時45分から始まり21時10分ごろに終わるという、6席(ショート落語も1席と数えれば7席)ある月刊笑福亭たま並みのボリューム。
しかしここ直近の会の中でも特に楽しかったなー。
たまさんのツイートではこの会は不定期開催になるみたいだけれど、次回もまた来たいです。

帝国ホテル寄席~秋、心躍る上方落語への誘い~

11/1(日)
帝国ホテル寄席~秋、心躍る上方落語への誘い~@帝国ホテル 16:00~

笑福亭たま 漫談家の幽霊
笑福亭福笑 二人ぐせ
-仲入り-
笑福亭たま 青菜
笑福亭福笑 葬儀屋さん



***


行くか行くまいか迷っていた帝国ホテル寄席。
帝国ホテルは1人じゃ行きづらいなーと駄目元で母を誘ってみたところ、「付き合ってもいい」とのことだったので早速予約。

一席目はたまさん。
マクラでは繁昌亭の「楽」の額の話、東西落語会での歌丸師匠の話で客席をあたため、漫談家の幽霊へ。
小噺の連発、某サプリのところとそれを伏線にした呪いのシーン大好きだー。
落語の中に小噺が入っているという構成がわかりやすいようにか、ひとつ終わるごとに「ドンドン!」「ババッババッババ」と口鳴り物(?)を入れる。
笑いは起こるけれど、しかしまだ客席が固い気がした。

続いて福笑師匠。
少し大人しい気がしたたまさんと違い、マクラからスロットル全開で笑わせてくれます。
いつもの見台へ肘をついて客席に話しかけるスタイル好き。
二人ぐせ、本寸法な落語で爆笑をさらう。
口癖を直すのを諦め「のめる」といいつつ千円を渡す男が可愛い。
客席の感じではやっぱり落語らしい落語が良いのかなと思う。

仲入り後再びたまさん。
なんで夏の噺?とは思ったけども、青菜は好きな噺だしたまさんでは初めてなので嬉しい。
旦那さんが語る庭の様子に、松の木へ水をやるとちべたい風が来るやろうって植木屋の留五郎が返事するくだり、情景が頭に浮かんでなんとも涼しげ。
留五郎の「おーくや♪おーくや♪」、お咲さんの「たけやん!あんたもよう聞いときや!」の啖呵が可笑しくて、客席も爆笑。
本寸法なんだけどたまさんらしさが全開で面白かったー。

さて最後は福笑師匠の葬儀屋さん。
父親の死後、金のことで揉める兄妹のところに割って入る葬儀屋。
葬儀の相談から通夜まで、ボケの連続でもう爆笑爆笑。
遺影は?と聞かれダブルピースのイエイを返すところほんと好きー。
聞いてるときに何かの噺に似ているなと思ったんだけど、これは代書がベースになっているのかな。


爆笑で終わった帝国ホテル寄席、場所が場所だけにどんな風になるかなと思ったけど、変にかしこまることもなく楽しい時間を過ごせました。
母はたまさんの青菜が一番楽しめた様子、良かった良かった。

月刊笑福亭たま10月号

10/26(月)
月刊笑福亭たま10月号@天満天神繁昌亭 18:45~

桂小梅 平林
桂二乗 天狗さし
笑福亭たま 走り餅
笑福亭たま 口入屋
-仲入り-
文三 嬶違い
笑福亭たま ショート落語
笑福亭たま 坊っちゃんの結婚



***


月刊笑福亭たまです。
なんだか久々だなーと思うけど、前回のたまさんの会から2週間しか経ってない。
でも久々。

まずは小梅さん。
持ち時間は10分とたまさんからメールが来たそうでそれまでお付き合いくださいと。
小梅さんの感想は「コテコテ」。
以前の私のイメージする上方落語そのままという感じだ。

二乗さん。
私の持ち時間は16分(だったかな?)です、とまたもやたまさんメールの報告。
アホの男、カラス天狗をすきやきにしたら大層流行るだろうと鞍馬山まで天狗を捕まえに行く。
天狗と間違えて坊さんを捕まえてからの疾走感がすごい、笑いの連続でした。
二乗さん、また違う噺も聞いてみたいなぁ。

さてたまさん。
二乗さんが以前「おもろない落語するやつは死んだらええねん」(!)とたまさんが言っているのを聞いた、というマクラを受けて「なにか嫌なことがあったんでしょうね、そんなんゆうたら私も何度も死ななあきません…」。
走り餅は文我師匠からということで、文我師匠のなんでも鑑定団から問い合わせがきたエピソード。
わーその放送見たかった!
走り餅、最後のサゲでおこもさんがなぜお侍さんから一文恵んでもらうことに執着するのかということばかり気になってしまった。噺としてはどうでもいいところなんだろうけど。
お侍さんのシャックリのシーン、高津さんで聞いた次の御用日を思い出した。

二席目は口入屋。
なんとたまさん、万華鏡は回して見るということに先日初めて知ったらしい。
なぜ知らなかったのかが気になる、男性だし万華鏡を覗く機会はそうなかっただろうけど、今まで回さずに覗いてたのか?
口入屋、定吉を買収し口入屋へやり美人の女中が奉公にくることに成功した番頭、「番頭でおます」の決め顔が可笑しい。
夜這いにことごとく失敗する男連中、静かにしてるつもりでも大騒ぎ。
これは起きてしまうでしょー。
しかしこの女中、落語もできてそれも「地獄八景亡者遊戯」「百年目」など大ネタばかり。見てみたい!

中入り後、ニコニコ顔で文三さん。
嬶違いはどんな噺かというと、お歳暮に高級肉が届き家族で美味しくいただいたあと隣家のものの誤配だったと気付く、そんな噺で…と。
長屋で同日に嫁入りがあり、互いの嫁さんがあべこべになってしまう。
翌日気付く男たち、嬶を置いてお互い宿替えをすればいいのでは、と無茶苦茶。
文三さんの表情がくるくる変わって可笑しい。

長い長崎騒ぎのあとたまさん登場。
文三さんの嬶違い、噺の肝心なところをマクラでゆーてしまてると。
ショート落語、今回は時事ネタが多め。面白いんだけど、もうちょっと少な目のほうがいいかなぁ。
その後新作の「坊っちゃんの結婚」。
解散した組の先代の息子オサムの恋の成就に尽力する舎弟たち。
堅気の世界がわからずヤクザのやり口でどうにかしようとするのに突っ込むオサム、しかしその甲斐あってか恋は実り結婚式をあげることに…。
珍しくサゲが一発でわかって満足。


今回もたくさん笑いました、あー楽しかった。
時間がギリギリでたま通信vol.24がもらえなかったので、次の会のときにゲットせねば。