上方落語短期集中高座

9/23(水)
上方落語短期集中高座・2部@R'sギャラリー 14:30~

笑福亭呂好 寿限無
笑福亭たま カケ酒
桂まん我 道具屋
桂文我 淀川
桂米平 蛇含草
-仲入り-
桂宗助 始末の極意
桂歌之助 尿瓶の花活け
笑福亭生喬 長短
文三 悋気の独楽


***


連休前日から3日連続で落語会行ったし旅行帰り翌日だし連休最終日だしで、行くか迷っていた会。
でもこれを逃したらこんなにもたくさんの師匠方を一度に聞ける機会ってないかも、と思い直し当日券で会場へ。
開演時間を30分勘違いして急いで行ったのだけど、椅子席に座れたのでよかった。

まずは呂好さんから。
女風呂の呂に好きと書いて呂好です、と。
ご自身のお子さんのお話から寿限無へ。
藪ら柑子の藪柑子を入れ忘れていたかな?
たまさんとの入れ替わりで「はりきってどうぞー!」。

たまさん。
カケ酒、新作だったのですね。
ママに甘える酔っ払いの田中さん、「ママ、好き」を連発。
こぼした酒をママに拭いてもらいたくて自らにかけるけど拭いてもらえないっていうくだり、柳家喬太郎さんの夜の慣用句を思い出した。
うまいこと言った時のドヤ顔が可笑しい。

まん我さん。
道具屋の男と客が小道具の短刀(本当は木刀で抜けない)を2人で引っ張って抜こうとするところ、すごく可笑しかった。
しょんべんができないパッチのくだりも与太郎っぽくて良かったなぁ。
師匠の文我さんと交代する時、師匠から直接口移しで教えてもらったのにそんなネタ持ってたの?と。

文我さん。
南無阿弥陀仏が出てくる落語はたくさんあります、と小噺をひとつして淀川へ。
この噺ブラックだなーこういうの大好き。
女房を持ち上げる時のもっと痩せなはれ!が可笑しかった。

米平さん。
羽織が黄緑色で、文我さんからメロンの妖怪みたいだと。
蛇含草、個人的に柳家さん喬さんのそば清の印象が強い噺。
お餅の曲食いが可笑しい、身体の周りを一周させてから食べるという芸で餅がそのまま横へ飛んでいっちゃうの好き。
家へ戻った男が蛇含草を食べるシーンはカットしてサゲへ。

宗助さん。
始末の極意は米朝師匠の動画を見ていたのだけどそっくりだった。
ケチな男がその上を行くケチな男に始末を教わる、最後の極意を教わるシーンがまたブラックでいい。
なんだろう、もう身を委ねて耳を傾けるだけという感じ、しみじみと面白かったなぁ。

歌之助さん。
米朝師匠との思い出話。
楽屋で親指を立てるのは米朝師匠の符丁、というマクラから尿瓶の花活けへ。
顔の動きや花を活ける仕草なんかに見入ってしまった。
激怒したお侍を騙して助かる道具屋の機転が見事!

生喬さん。
先日の崇徳院がすごく面白かったので楽しみにしてました。
長さんが饅頭を食べるところとか煙草になかなか火がつけられないところとか、すっごく可愛いなぁ。
短七もイライラしながらも俺とお前の仲!みたいなのが微笑ましい。
今日もしっかり面白かったです。

いよいよ最後、文三さん。
お竹さんのキャラが最高、もう爆笑。
定吉と御寮人のやり取りにちょくちょく口出しするお竹さんが可笑しくて可笑しくて。
嘘をつくと血を吐いて死ぬと脅された定吉のとぼけた返答もすごく面白かった。
でも私はこんな風に浮気されたら嫌だなーって思った。
悋気しぃだねー。


三時間の長丁場で腰がかなり痛かったけど、面白かったー!
行ってほんとによかったです、連休最終日贅沢な時間を過ごせました。