帝国ホテル寄席~秋、心躍る上方落語への誘い~

11/1(日)
帝国ホテル寄席~秋、心躍る上方落語への誘い~@帝国ホテル 16:00~

笑福亭たま 漫談家の幽霊
笑福亭福笑 二人ぐせ
-仲入り-
笑福亭たま 青菜
笑福亭福笑 葬儀屋さん



***


行くか行くまいか迷っていた帝国ホテル寄席。
帝国ホテルは1人じゃ行きづらいなーと駄目元で母を誘ってみたところ、「付き合ってもいい」とのことだったので早速予約。

一席目はたまさん。
マクラでは繁昌亭の「楽」の額の話、東西落語会での歌丸師匠の話で客席をあたため、漫談家の幽霊へ。
小噺の連発、某サプリのところとそれを伏線にした呪いのシーン大好きだー。
落語の中に小噺が入っているという構成がわかりやすいようにか、ひとつ終わるごとに「ドンドン!」「ババッババッババ」と口鳴り物(?)を入れる。
笑いは起こるけれど、しかしまだ客席が固い気がした。

続いて福笑師匠。
少し大人しい気がしたたまさんと違い、マクラからスロットル全開で笑わせてくれます。
いつもの見台へ肘をついて客席に話しかけるスタイル好き。
二人ぐせ、本寸法な落語で爆笑をさらう。
口癖を直すのを諦め「のめる」といいつつ千円を渡す男が可愛い。
客席の感じではやっぱり落語らしい落語が良いのかなと思う。

仲入り後再びたまさん。
なんで夏の噺?とは思ったけども、青菜は好きな噺だしたまさんでは初めてなので嬉しい。
旦那さんが語る庭の様子に、松の木へ水をやるとちべたい風が来るやろうって植木屋の留五郎が返事するくだり、情景が頭に浮かんでなんとも涼しげ。
留五郎の「おーくや♪おーくや♪」、お咲さんの「たけやん!あんたもよう聞いときや!」の啖呵が可笑しくて、客席も爆笑。
本寸法なんだけどたまさんらしさが全開で面白かったー。

さて最後は福笑師匠の葬儀屋さん。
父親の死後、金のことで揉める兄妹のところに割って入る葬儀屋。
葬儀の相談から通夜まで、ボケの連続でもう爆笑爆笑。
遺影は?と聞かれダブルピースのイエイを返すところほんと好きー。
聞いてるときに何かの噺に似ているなと思ったんだけど、これは代書がベースになっているのかな。


爆笑で終わった帝国ホテル寄席、場所が場所だけにどんな風になるかなと思ったけど、変にかしこまることもなく楽しい時間を過ごせました。
母はたまさんの青菜が一番楽しめた様子、良かった良かった。