ご近所落語会

10/2(金)
ご近所落語会@動楽亭 19:00~

笑福亭生寿 ご挨拶
桂小鯛 皿屋敷
笑福亭生寿 崇徳院
-仲入り-
対談


***


先日のハナキンで拝見した生寿さん小鯛さんお2人の会。
動楽亭、1年くらい前に来た時は辺りがなんか怖かったんだけど、今日はそんなことはなかった。
ホッ。

まずは生寿さんが浴衣で登場。
近況報告として、上方落語短期集中高座のことを少し。
続いて大須演芸場こけら落とし興行のことなど。
もにょもにょもにょ…を端的にまとめると、上方でよかったー!ということだそうです。

さて落語は小鯛さんから。
少し時期が外れますが…と皿屋敷
前半の怪談の部分、グッと話に引き込まれました。
後半は楽しさが爆発。
怖がりの男が四方を人に囲んでもらい安心していると、上が空いてると指摘されパニックになるところ好き。
「お菊さーん!」と掛け声をかけるところ、ドルオタっぽいなーと思っていたらのちの対談で小鯛さんがアイドル好きと知って腑に落ちた。

生寿さんは崇徳院を。
師匠の生喬さんのを聞いたばかり。
見つからんかったなーとお櫃から手づかみでご飯をすくって食べ、たくあんをかじる。
やっぱり可笑しい、そしてたくあんに見立てた手ぬぐいがたくあん色!
いつでも崇徳院をかけられるようにこの手ぬぐいをいつも持ち歩いてるそうです。
先日の生喬さんとは違い従来のサゲでした。

中入り後、高座にお2人が上がり対談。
今日の演目の話。
小鯛さんの皿屋敷は掛け声のところ、サイリウムを振る感じで、とおっしゃっていたのでぜひ噺の中に登場させてほしい。
生寿さんはまだ落語家になる前、生喬さんの若旦那が出てこない崇徳院を聞いて「そうそう!」と思ったそう。
小鯛さんはまず顔も知らない人を探しに行くのが効率が悪い、立て看板かチラシを作るべきと、根本から覆す。
落語の矛盾という流れから、生寿さんはおごろもち盗人のがま口に手が届かないというシーンは手が届くやろ!と再現し出し、小鯛さんも釣られて再現。
高座に転がったお2人に客席爆笑でした。

仲のよい様がなんとも微笑ましい会でした、よく笑って口角が上がりっぱなし。
たまさん・こしらさんと濃い方々のあとだったのでなんだかほっとしました。

月刊笑福亭たま9月号

9/30(水)
月刊笑福亭たま9月号@天満天神繁昌亭 18:45~

桂二葉 雑俳
笑福亭たま 借家怪談
月亭遊方 奇跡のラッキーカムカム
笑福亭たま 高津の富
-仲入り-
満員劇場御礼座 1925年
笑福亭たま ショート落語
笑福亭たま 非常識


***


先月の月刊笑福亭たまから早1ヵ月。
初めて職場から繁昌亭まで歩いていったけど、開演ぎりぎりだった。
でもいい運動になるな。

開口一番は二葉さん。
背が高いなーアフロの時も見てみたかった。
この雑俳はあやめさんのなのですね。
てっとてっとてっととててっと…と言えないのが可愛い。

さてたまさん。
マクラは上方落語短期集中高座の話。
文我師匠の奥様、ほんとにすごい方だなぁ。
借家怪談、借家の連中で越してくる男を脅かすけどことごとく失敗するのが面白い。
女房の襦袢の丈が短いところ可笑しかったなー。

遊方さん。
福山雅治が結婚したことについて、たまさんが結婚しても嘆くファンは多いだろうと。
今日楽屋に遊びに来ているというあおばさんの「僕の知ってる人でも3人はショック受けますよ」の言葉に、たった3人かい!とツッコみ。
奇跡のラッキーカムカム、ダメな男が先輩に金を借りてまでラッキーアイテムを買うお話。
体験談の20歳の女の子は勘弁なんて言葉は使わないっていうのに納得。

再びたまさん。
高津の富(宿屋の富)は日曜日にこしらさんで聞いたばかり。
当たり前だけどお2人の噺は全然違っていて、同じ古典のはずなのにそこもまた面白い。
二番富に当たると妄想する男の暴走が可笑しい。
放火とボヤのくだりが好き。

仲入り後は満員劇場御礼座という劇団のお芝居。
うーんあまりピンとこず…。

そして最後、今日はあまり待つことがなくたまさん登場。
ショート落語はやっぱり覚えられない、笑ってるうちにどんどんいっちゃう。
新作は非常識。
非常識な男が友人に仕事を紹介されるがそこが悪徳商法で老人から金を巻き上げる詐欺会社。
社名が…大丈夫ですかこれ。
おばあさんの返しが強烈で、笑いながらもなんか赤面してしまった。

笑いました、今日も楽しかったー。
来月のチケットはもう購入済、ゲストの文三師匠見られるの楽しみです。

こしらの集い

9/27(日)
こしらの集い@さばのゆ温泉 19:00~

立川こしら 宿屋の富
立川こしら 大航海時代
立川こしら 千両みかん


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久々の江戸落語、こしらさんです。

にも関わらず、集いの前に軽く1杯と思い入ったお店が素敵すぎてビールやハイボールなんかを3杯ほど頂き、会場でもハイサワー缶を飲み完璧に酔っ払いだった私。
記憶がかなり曖昧です…ばかばか。

二度と同じことのないようにします。
(その割に物販では前回品切れだった桑の葉茶「笠碁」を抜かりなく購入してた。)

教訓:落語前のお酒は1杯まで

上方落語短期集中高座

9/23(水)
上方落語短期集中高座・2部@R'sギャラリー 14:30~

笑福亭呂好 寿限無
笑福亭たま カケ酒
桂まん我 道具屋
桂文我 淀川
桂米平 蛇含草
-仲入り-
桂宗助 始末の極意
桂歌之助 尿瓶の花活け
笑福亭生喬 長短
文三 悋気の独楽


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連休前日から3日連続で落語会行ったし旅行帰り翌日だし連休最終日だしで、行くか迷っていた会。
でもこれを逃したらこんなにもたくさんの師匠方を一度に聞ける機会ってないかも、と思い直し当日券で会場へ。
開演時間を30分勘違いして急いで行ったのだけど、椅子席に座れたのでよかった。

まずは呂好さんから。
女風呂の呂に好きと書いて呂好です、と。
ご自身のお子さんのお話から寿限無へ。
藪ら柑子の藪柑子を入れ忘れていたかな?
たまさんとの入れ替わりで「はりきってどうぞー!」。

たまさん。
カケ酒、新作だったのですね。
ママに甘える酔っ払いの田中さん、「ママ、好き」を連発。
こぼした酒をママに拭いてもらいたくて自らにかけるけど拭いてもらえないっていうくだり、柳家喬太郎さんの夜の慣用句を思い出した。
うまいこと言った時のドヤ顔が可笑しい。

まん我さん。
道具屋の男と客が小道具の短刀(本当は木刀で抜けない)を2人で引っ張って抜こうとするところ、すごく可笑しかった。
しょんべんができないパッチのくだりも与太郎っぽくて良かったなぁ。
師匠の文我さんと交代する時、師匠から直接口移しで教えてもらったのにそんなネタ持ってたの?と。

文我さん。
南無阿弥陀仏が出てくる落語はたくさんあります、と小噺をひとつして淀川へ。
この噺ブラックだなーこういうの大好き。
女房を持ち上げる時のもっと痩せなはれ!が可笑しかった。

米平さん。
羽織が黄緑色で、文我さんからメロンの妖怪みたいだと。
蛇含草、個人的に柳家さん喬さんのそば清の印象が強い噺。
お餅の曲食いが可笑しい、身体の周りを一周させてから食べるという芸で餅がそのまま横へ飛んでいっちゃうの好き。
家へ戻った男が蛇含草を食べるシーンはカットしてサゲへ。

宗助さん。
始末の極意は米朝師匠の動画を見ていたのだけどそっくりだった。
ケチな男がその上を行くケチな男に始末を教わる、最後の極意を教わるシーンがまたブラックでいい。
なんだろう、もう身を委ねて耳を傾けるだけという感じ、しみじみと面白かったなぁ。

歌之助さん。
米朝師匠との思い出話。
楽屋で親指を立てるのは米朝師匠の符丁、というマクラから尿瓶の花活けへ。
顔の動きや花を活ける仕草なんかに見入ってしまった。
激怒したお侍を騙して助かる道具屋の機転が見事!

生喬さん。
先日の崇徳院がすごく面白かったので楽しみにしてました。
長さんが饅頭を食べるところとか煙草になかなか火がつけられないところとか、すっごく可愛いなぁ。
短七もイライラしながらも俺とお前の仲!みたいなのが微笑ましい。
今日もしっかり面白かったです。

いよいよ最後、文三さん。
お竹さんのキャラが最高、もう爆笑。
定吉と御寮人のやり取りにちょくちょく口出しするお竹さんが可笑しくて可笑しくて。
嘘をつくと血を吐いて死ぬと脅された定吉のとぼけた返答もすごく面白かった。
でも私はこんな風に浮気されたら嫌だなーって思った。
悋気しぃだねー。


三時間の長丁場で腰がかなり痛かったけど、面白かったー!
行ってほんとによかったです、連休最終日贅沢な時間を過ごせました。

笑福亭たま日曜独演会~秋の陣

9/20(日)
笑福亭たま日曜独演会~秋の陣@御堂会館 14:00~

桂米輝 阿弥陀池
桂ぽんぽ娘 赤ちゃん談義
笑福亭たま あくびの稽古
笑福亭たま 猫の忠信
-仲入り-
笑福亭生喬 崇徳院
笑福亭たま ショート落語
笑福亭たま 客いじり殺人事件


***


すっかりハマってしまったたまさんの独演会です。
それにぽんぽ娘さん、生で見られるのすごく楽しみでした。

まずは米輝さん
御堂会館に似合いすぎの外見、ご本人もおっしゃっていたけどお坊さんみたい。
ビジネスホテルに泊り翌朝朝食を食べに行くと僧侶の集団と一緒になった、周りの人からはきっと仲間と思われたに違いない…というマクラから阿弥陀池へ。
尼さんが銃を持った強盗に対しここを撃てと胸をさらすシーン、まさかの巨乳。
ボローン!みたいな擬音がまた可笑しい。
私はこの噺のサゲがとっても好き。

ぽんぽ娘さん。
いつもは野外で営業が多いのでこんな立派な高座へ上がることはない、今日は照明チェックに1時間かけていたと。
続いてキャバレー営業の話、ゴンドラでスモーク焚きながら登場とか紳士からおひねり(?)を取り上げられるところとかもう爆笑でした。
それからテレビで見てめちゃくちゃ可笑しかった「似ていて区別がつかないもの」を喋り、赤ちゃん談義へ。
赤ちゃん同士の会話が可愛い、粉ミルクの味の違いとか赤ちゃんあるあるなんだろうか。

さてたまさん。
ぽんぽ娘さん、米輝さんの過去をいじりまくり。
米輝さんの前職が意外で落語家には色んな人がいるんだなーと思う。
ぽんぽ娘さんの「似ていて区別がつかないもの」今回は大人しいほうだと、午前2時以降にしかできないネタがたくさんあるらしい。すごく聞きたいです。
あくびの稽古、噺の真ん中の部分のくすぐりが濃すぎるー軽業をしたり踊りをしたり師範代が出てきて吹っ飛ばせてみせたり。
濃いぃくすぐりだったけどサゲは従来通り、この噺もサゲが好きー。

一度下がり着物を着替えてまた高座へ。
たまさん曰く大スペクタクル落語、猫の忠信。
ニセ常吉とおっしょさんがぬくい造りを食べてるところを覗き見している次郎吉が「そんなん醤油の味せーへんやん!」と叫んだ時私も同じことを思っていたので笑ってしまった。
しかし本物の常吉とかかのおとわさんもぬくい造りをしているとは。
この噺は常吉が男前すぎました。

仲入り後、生喬さん。
たまさんは米輝さんの前職時代の常連なのでは、もう再婚してしまったがぽんぽ娘さんのことが好きだったのでは、などなど言いたい放題。
そんなことを言いつつ、彼もいずれええ人と結婚するんでしょうね、その時はスピーチをさせてもらいたい、と言うとたまさんが袖から「呼びません!」。
崇徳院、お櫃を首から下げてワラジを5足もって若旦那が惚れたお嬢さんを探す熊五郎の様子が可笑しい。
床屋の順番待ちで煙草を一服してるかと思いきや唐突に「セヲハヤミー!」と叫んだり。
お嬢さんの知り合いを見つけた時にお互いにこっちへ来いともみ合う様、すごい迫力でした。
サゲは生喬さんオリジナル?
講談の「物語はここから面白くなりますが、続きはまたいつの日かお送りすることと致しまして…」的な。

再びたまさん。
ぽんぽ娘さん横恋慕疑惑を否定、スラッとした人が好みだと。
ショート落語、面白くてあっと言う間でなかなかタイトルが覚えられない。
その中のひとつ空気清浄機で音が鳴らないハプニング、もうええわーとなったところで音が鳴りだし笑いが起こる。
最後の客いじり殺人事件は客席参加型のネタ、演目名からして面白いからずるい。
会場は「笑福亭たま殺人事件対策本部」で客は捜査員に、たまさんは指揮官となり捜査員から証拠をあげてもらい上方落語協会所属の落語家の中から犯人を推理するというもの。
今回の容疑者は笑福亭生寿、桂三度、桂南天。
生寿さん、2日前に見たばかりなのでタイムリー。
捜査員からあげてもらった証拠品でなぞかけをしながら犯人を解く、わちゃわちゃしたけど見事解決!(?)

濃度の高い3時間、大変面白かったです。
まだ予約はしていないけど次回の出演者の佐ん吉さんも気になるなー。