笑福亭たま日曜独演会~秋の陣

9/20(日)
笑福亭たま日曜独演会~秋の陣@御堂会館 14:00~

桂米輝 阿弥陀池
桂ぽんぽ娘 赤ちゃん談義
笑福亭たま あくびの稽古
笑福亭たま 猫の忠信
-仲入り-
笑福亭生喬 崇徳院
笑福亭たま ショート落語
笑福亭たま 客いじり殺人事件


***


すっかりハマってしまったたまさんの独演会です。
それにぽんぽ娘さん、生で見られるのすごく楽しみでした。

まずは米輝さん
御堂会館に似合いすぎの外見、ご本人もおっしゃっていたけどお坊さんみたい。
ビジネスホテルに泊り翌朝朝食を食べに行くと僧侶の集団と一緒になった、周りの人からはきっと仲間と思われたに違いない…というマクラから阿弥陀池へ。
尼さんが銃を持った強盗に対しここを撃てと胸をさらすシーン、まさかの巨乳。
ボローン!みたいな擬音がまた可笑しい。
私はこの噺のサゲがとっても好き。

ぽんぽ娘さん。
いつもは野外で営業が多いのでこんな立派な高座へ上がることはない、今日は照明チェックに1時間かけていたと。
続いてキャバレー営業の話、ゴンドラでスモーク焚きながら登場とか紳士からおひねり(?)を取り上げられるところとかもう爆笑でした。
それからテレビで見てめちゃくちゃ可笑しかった「似ていて区別がつかないもの」を喋り、赤ちゃん談義へ。
赤ちゃん同士の会話が可愛い、粉ミルクの味の違いとか赤ちゃんあるあるなんだろうか。

さてたまさん。
ぽんぽ娘さん、米輝さんの過去をいじりまくり。
米輝さんの前職が意外で落語家には色んな人がいるんだなーと思う。
ぽんぽ娘さんの「似ていて区別がつかないもの」今回は大人しいほうだと、午前2時以降にしかできないネタがたくさんあるらしい。すごく聞きたいです。
あくびの稽古、噺の真ん中の部分のくすぐりが濃すぎるー軽業をしたり踊りをしたり師範代が出てきて吹っ飛ばせてみせたり。
濃いぃくすぐりだったけどサゲは従来通り、この噺もサゲが好きー。

一度下がり着物を着替えてまた高座へ。
たまさん曰く大スペクタクル落語、猫の忠信。
ニセ常吉とおっしょさんがぬくい造りを食べてるところを覗き見している次郎吉が「そんなん醤油の味せーへんやん!」と叫んだ時私も同じことを思っていたので笑ってしまった。
しかし本物の常吉とかかのおとわさんもぬくい造りをしているとは。
この噺は常吉が男前すぎました。

仲入り後、生喬さん。
たまさんは米輝さんの前職時代の常連なのでは、もう再婚してしまったがぽんぽ娘さんのことが好きだったのでは、などなど言いたい放題。
そんなことを言いつつ、彼もいずれええ人と結婚するんでしょうね、その時はスピーチをさせてもらいたい、と言うとたまさんが袖から「呼びません!」。
崇徳院、お櫃を首から下げてワラジを5足もって若旦那が惚れたお嬢さんを探す熊五郎の様子が可笑しい。
床屋の順番待ちで煙草を一服してるかと思いきや唐突に「セヲハヤミー!」と叫んだり。
お嬢さんの知り合いを見つけた時にお互いにこっちへ来いともみ合う様、すごい迫力でした。
サゲは生喬さんオリジナル?
講談の「物語はここから面白くなりますが、続きはまたいつの日かお送りすることと致しまして…」的な。

再びたまさん。
ぽんぽ娘さん横恋慕疑惑を否定、スラッとした人が好みだと。
ショート落語、面白くてあっと言う間でなかなかタイトルが覚えられない。
その中のひとつ空気清浄機で音が鳴らないハプニング、もうええわーとなったところで音が鳴りだし笑いが起こる。
最後の客いじり殺人事件は客席参加型のネタ、演目名からして面白いからずるい。
会場は「笑福亭たま殺人事件対策本部」で客は捜査員に、たまさんは指揮官となり捜査員から証拠をあげてもらい上方落語協会所属の落語家の中から犯人を推理するというもの。
今回の容疑者は笑福亭生寿、桂三度、桂南天。
生寿さん、2日前に見たばかりなのでタイムリー。
捜査員からあげてもらった証拠品でなぞかけをしながら犯人を解く、わちゃわちゃしたけど見事解決!(?)

濃度の高い3時間、大変面白かったです。
まだ予約はしていないけど次回の出演者の佐ん吉さんも気になるなー。