白酒ジャックⅨ

5/15(金)
白酒ジャックⅨ@道頓堀ZAZA POCKET’S 19:00~

桂優々 田楽喰い
桃月庵白酒 臆病源兵衛
桃月庵白酒 喧嘩長屋
-仲入り-
桃月庵白酒 付き馬


***


毒舌の白酒さん、今日もマクラで毒吐いてくれるのかなーとわくわくしながらなんばへ。

開口一番は優々さん。
声が大きくて元気がいい。
普段の上方落語の会と、江戸の師匠が来られる会とでは客層が違うらしい。
そうなのかーと思いつつ、私も江戸落語ばっかり聞いてるな。

さて白酒さんの登場。
いつものようになんばウォークで迷った、けど吉田さん(主催者)に電話するのは悔しいからやめたと。
出番前に優々さんにたこ八と大たこのたこ焼きを買ってきてもらったがたこ八のほうが美味しい、大たこは「たこは確かに大きかった…まあただそれだけ、みたいな」で爆笑。
一席目は臆病源兵衛
源兵衛の怖がり具合がたまらなく面白い。
暗くなった外は怖いと言う癖に女が会いたがっていると言えば「行きます」と即答、兄ィの家でも怖がりつつも遠慮なく酒をグビグビ。怖がりのくせに図太すぎる。
終盤の自分が死んだものと勘違いした八五郎が、ここは天国か地獄かと彷徨うところがまた可笑しい。

一度下がってからまた高座へ。
最近相撲では7割の客の入りでも満員御礼の垂れ幕を出す…と角界を話題にしたマクラから喧嘩長屋へ。
激しい喧嘩をする夫婦、その喧嘩の仲裁に入った大家も喧嘩に加わり、止めに入った長屋の住民も巻き込み、通りかかった宣教師も…と喧嘩は拡大していく。
ドタバタした長屋の雰囲気が楽しい。

仲入り後、最後の話の付き馬。
金もないのに吉原で豪遊した客の勘定を清算するため、言われるまま客のあとをついていく若い衆。
銭湯に入ったり朝から酒を飲んだり、そのお勘定も若い衆に支払わせる始末。
結局金を回収できずまんまと逃げられてしまうのだけど、このペテン師の口の巧さがすごい。
明治辺り本当にいそうな感じ。
若い衆を引き連れて歩き回っているところ、都電が走っていたり浅草へ行ったり、情景が浮かぶようでよかったなぁ。

今夜も楽しませていただきました。
白酒さんはコンパクトにまとめていて終演は21時前後、ちょうどいい時間。
ZAZAの近所にあるクレープリーアルションでお持ち帰りを買い良い気分で帰宅。