柳家さん喬ひとり会

7/30(金)
柳家さん喬ひとり会⑩@道頓堀ZAZA POCKET’S 19:00~

桂華紋 商売根問
柳家さん喬 品川心中
-仲入り-
柳家さん喬 唐茄子屋政談


***


約半年ぶりのさん喬師匠。
初めて拝見した高座も夏だったなーあの時は船徳されてたっけ。

開口一番で華紋さん。
以前他の噺家さんの商売根問を聞いた時はつっかえつっかえでなかなかリズムに乗っていけなかったのだけど、今回の華紋さんは心地よいリズムで話の中にすっと入っていけた。
雀が酔っぱらって落花生をマクラに寝るってところ好きだなー可愛い。

さてさん喬師匠。
今月はよく大阪に来られてるとのこと、知らなかった!
こういう情報ってどこで拾えるのかなー。
一席目は品川心中。
紋日に必要な金の工面が出来ない見栄っ張りの女郎が客を巻き込んで心中をたくらむ。
金蔵を心中相手に決める時のお染の容赦ない感じが可笑しい。
金の工面のできたお染が心中をやめ、一人海へ落ちた金蔵が親分の家へ帰ってサゲ…で終わるかと思いきやそのまま話は続く。
わーこれはまさかの通し!
親分に焚き付けられ仕返しをする金蔵、お染が金蔵の供養のために髪を切るってところで犬に追いかけられた金蔵が自らまた海へ落ちてサゲ。
落語会のあとはその演目を調べることが多いのだけど、このサゲはさん喬師匠のオリジナルみたい。
復讐譚でなく、親分に流され仕返しを企んでも結局金蔵はどこまでも間抜けな男だった…という滑稽なサゲのほうが楽しいね。

二席目は唐茄子屋政談。
何でもすると言って助けてもらいながら、唐茄子を売って歩くなんてみっともない真似はしたくないとのたまう徳三郎へ説教をするおじさんの迫力がすごい。
裏長屋で弁当を食べようとした徳三郎が目にした痩せこけた子供の様や、徳三郎からもらったお金を大家に取り上げられ申し訳なさで首を吊った母親の下での子供の台詞、涙なしでは聞けない。
最後は母親は助かり、お上の裁きで大家から金も取り返し、徳三郎も勘当を解かれる大団円。
やっぱりさん喬師匠の人情噺好きだなー。

この会へ行くのはこの日で3回目。
それまでは二席やって仲入り、三席めは人情噺でたっぷりと、という感じだったのだけど今日は長講二席。
楽しかったけどちょっと疲れたな。
でも次回も行くー来年1月楽しみです。