第59回 桂米二不定期落語会

9/8(火)
第59回桂米二不定期落語会@太融寺本坊 19:00~

桂弥太郎 桃太郎
桂米二 遊山船
笑福亭たま 漫談家の幽霊
桂米二 駆け落ち茶屋
果物抽選会


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何がきっかけか忘れたけど、定期的にブログを拝見している米二師匠。
ネタとか文体とかなにか癖になるんだよねぇ。
会場が梅田で行くにも帰るにも便利だし、ちょうど先日見て楽しかったたまさんが出演されることもあって行ってみた。

まずは桂弥太郎さんの桃太郎。
お父ちゃんの桃太郎を聞いて大人しく寝る子供を演じ、「なーんていうのは米朝師匠が生きておられた頃のお話…」で笑いをさらう。
子供がこまっしゃくれた話好きだなー。
子供の論理的な解説に思わず嫁さんを呼ぶお父ちゃんが可愛い。

米二師匠一席目は遊山船。
今日の演目が書かれたチラシの裏には、「桂米二流落語用語の基礎知識」として用語解説が書かれている。
これはありがたい~。
初めて生で落語を聞いた時、足上がりの番頭さんの筆の先から~というくだりが理解できず周りが笑っている中1人キョトンとした覚えがあるので(今もキョトンとすることが多々ある)。
喜六と清八が橋の上からあーだこーだ言っている掛け合いが楽しい。
舞妓の小さい口で切っていない巻き寿司を食べさせて楽しむっていうのはよくわからないけど、男性だとその心理が理解できるのかな?
最後の喜六と嫁はんのやりとりもなんか愛があっていい。
サゲまでとにかく笑いっぱなしでした。

続いてたまさん。
マクラでは今話題のオリンピックエンブレムの話。
落語に入ろうとしたけど、弥太郎さんが持ち時間より早くに下りたのでもうちょっと喋りますと新国立競技場の話。安藤忠雄文枝師匠の共通点を。
それから上方落語協会会館の話、○○を呼んだ落語会の話、立て板に水とはまさにこのことか!というくらい喋る喋る。
ようやく落語へ、漫談家の幽霊。
やたらと小噺に落とす男がいるので実はこの人が幽霊ってオチかな?と思って聞いてたけどそうじゃなかった。

最後の米二師匠の駆け落ち茶屋。
作者の小佐田先生が客席にいらっしゃるのでやりづらいと。
米朝師匠が京都へ遊びに来るときは自分へ電話が入り予定を聞かれる、用事があると断っても事前に上方落語協会のスケジュールをチェックしている…。
羽織を脱いでお話へ。
商家の若旦那と上七軒の芸者、好いた者同士だがそれぞれの親は反対している。説得できず思い余って駆け落ちする2人だけど…。
なんとも世間知らずの2人が可愛らしいお話でした。

最後は丸留という高級果物専門店(!)提供の抽選会。
美味しそうなマスカットでした。もちろん私はハズレ。当選した人いいなー。

米二師匠のまろい船場言葉が心地よかったです。
気になるのが遊山船のくすぐりでも出てきた、鰻屋さんで行われているかねよ寄席。
鰻丼おいしそーめっちゃ行きたいけど、この時間に京都は間に合わないなー。